「性暴力を考えつづける」とは

NHKサイト「性暴力を考える」の存続を求める署名に応えてくださったみなさま、お元気ですか。これまでに 2 万人を超える方にご賛同をいただきました。わたしたちのあげた小さな声に応えてくださり、本当にありがとうございます。

これまで、わたしたちは、「性暴力を考える」の復活を願いながら NHK や総務省と対話をかさねてきました。それはひとえに、「性暴力を考える」がわたしたち性暴力被害者、および支援者、被害者家族、友人、専門家にとって、唯一の、かけがえのない場だったからです。こうした場が、そこに集ってきた人々の存在を忘れ去り、わたしたちのあずかり知らぬところで、各省庁の思惑、および「民業圧迫」の議論のなかでの数々の誤解により、失われてしまったことは、本当に残念なことでした。

失意のなかで、わたしたちは考えました。

「だったら、自分たちの力で、自分たちの声で、性暴力を考えつづけたい」と。

失われた「性暴力を考える」は、当事者の声により社会を変えていくために必要な機能を備えた場であると同時に、性暴力被害という困難な経験の後にありながら、被害者が社会と再びつながる場、学びの場でありました。

もしも NHK がそれを復活しないというのであれば、自分たちでその精神を継ぎたいと、わたしたちは考えました。

「性暴力被害者にそんなことができるわけがない」と思われるかもしれません。それに、最初はとてもちっぽけで、弱く、みっともないスタートになるかもしれません。不安でいっぱいです。それでも「やってみたい」と思い、仲間をつのり、プラットフォーム「#性暴力を考えつづける」をひらきました。

名前は、まだありません

この場所には、まだ名前がありません。

どんな名前がしっくりくるか、皆さまからの投票で決めたいと思っています。

わたしたちは毎週、最新の情報や当事者の声を届けるニュースレターをお送りします。

ひとつの組織のジャーナリズムに依存せず、メディア横断的な発信を心がけます。

お届けした記事は、このプラットフォームに蓄積されていきます。

そしてわたしたちは、この場を、小さくても声を発し、お互いの声を聴き、あつめ、ひらき、ともに考えるコミュニティとして、育てていきたいと考え、いくつかのプランを準備しています。

わたしたちの想いが、NHKがやってきたことのように、信頼に足ると認めてもらえるかはまだわかりませんが、ともに考えていく公共プラットフォームを目指し、歩きはじめました。

これからどうぞ、よろしくお願いいたします。

わたしたちは、もっと考えていきたい

性暴力について考えることは、本来、被害を受けた人だけが担うべき仕事ではありません。

けれど現実には、多くの被害者が、自分の経験を語り、説明し、社会を変えるための負担まで引き受けています。

わたしたちは、その構造を変えたいと考えています。

このプラットフォームは、被害当事者、当事者の家族や友人、知人、支援者、ジャーナリスト、研究者、そのほか多くの人たちが、それぞれの速度と境界線を尊重しながら、性暴力について考えつづけるための場所です。

疲れたときは離れてもいい。

話せないときは黙っていてもいい。

それでも、社会を変えることをあきらめない。

考えつづけている誰かの存在を感じていたい。

ここで交わされた対話を、メディアへ、制度へ、政治へ届けていきます。

被害者だけが、変わりつづけなくていい社会のために。

こんな方に届けたい

このプラットフォームでは、最新の情報をお伝えするニュースレターを発行します。

次のような内容です。

① 「性暴力を考える」ための最新情報や研究、当事者の声を伝えるオリジナル記事の配信(月2回程度)

② メディア各社から「性暴力」に関するどんな発信があったのか、これさえ読めば一目でわかるまとめ記事の配信(毎週1回)

どなたでもメールを登録さえすれば、ニュースレターが無料で届きます。②については、どなたでもお読みいただけます。①のオリジナル記事については、記事内容を読めるのはサポート会員限定となります。

このプラットフォームは、みなさまのサポートで運営していきますので、なにとぞご支援のほど、よろしくお願いいたします。

会員は2種類

【登録会員】 どなたでも無料でメールアドレスを登録するだけで、会員になれます。会員には毎週、最新情報などをお伝えするニュースレターが届きます。

【サポート会員】 活動を支援していただける方は、サポート会員向けの記事が読めるほか、掲示板(スレッド)への書き込みなどが可能になります。月300円、500円、1000円、それ以上のあなたの望む金額の複数のコースをご用意しています。

ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

任意団体「性暴力を考えつづける」

代表 池田 鮎美(いけだ・あゆみ)

Ⓒ南阿沙美

Ⓒ南阿沙美

性暴力被害者。1981年生まれ。大学卒業後ライターとして活動していたが、2012年取材中に性暴力を受けた衝撃から書くことができなくなる。その後、時間をかけて書くことを取り戻し、2023年5月20日『性暴力を受けたわたしは、今日もその後を生きています。』(梨の木舎)を刊行。

「性暴力を考えつづける」編集部

編集長 宮本 聖二(みやもと・せいじ)

立教大学大学院社会デザイン研究科 客員教授、成城大学文芸学部 非常勤講師 大学卒業後 NHK 入社。鹿児島、沖縄放送局、報道局アジアセンターデスク、「おはよう日本」・編成局チーフプロデューサー、戦争と震災の体験者の証言を集めて番組とネットで展開する「戦争証言プロジェクト」・「東日本大震災証言プロジェクト」編集責任を務め第37回、39回放送文化基金賞受賞。2015年ヤフー入社。ネットニュースの信頼性の確保と新聞社、テレビ局との共同取材で戦争体験のコンテンツアーカイブ「未来に残す戦争の記憶」制作にあたる(〜2023年2月)。日本ファクトチェックセンター副編集長(23年3月〜25年4 月)。立教大学大学院社会デザイン研究科 特任教授(18年〜24年)。中学、高校、大学から社会教育の場でファクトチェックの普及、リテラシーの向上にあたる。

編集・事務局担当 卜田 素代香(うらた・そよか)

性暴力被害者支援情報プラットフォームTHYME運営者。フェミニスト。産業カウンセラー。大学時代ジェンダー研究を専攻。新卒就職後まもなく性暴力被害に。捜査~裁判までひと通りの司法手続きを経験。2022年、NHKクローズアップ現代「”性暴力"裁判 被害女性が語った15分のことば」で活動認知が広がる。リベンジポルノ検知&削除アプリ「beME」のブランディングにも関わる。性暴力被害者を取り巻く課題について情報発信を続けている。

編集デスク 山本 恵子(やまもと・けいこ)

ジャーナリスト 元NHK解説委員(ジェンダー・男女共同参画担当)愛知県出身。1995年NHK入局。金沢放送局、東京・社会部を経て、2014年からNHKの国際放送「NHK WORLD JAPAN」で世界に向け英語でニュースを発信。19年、名古屋放送局報道部副部長。21年、NHK解説委員を兼務(ジェンダー・男女共同参画担当)。夕方のニュース番組「まるっと!」の「KYジャーナル」で身近なジェンダー問題を解説。24年、フリージャーナリストとして独立。01年女性ジャーナリストの勉強会を設立し、 1000人を超えるメンバーとともに、教育、働き方改革、ジェンダー問題など、世の中のよい変化につながる発信をつづけている。09年アジアソサエティより、アジアの若手リーダー「Asia21フェロー」に選ばれる。東京大学大学院情報学環客員研究員(25年3月末まで)。高校生の母。

アドバイザリーグループ

アドバイザー 大沢真知子(おおさわ・まちこ)

日本女子大学名誉教授、同大学現代女性キャリア研究所特任研究員。
大学卒業後アメリカに留学。東イリノイ大学、南イリノイ大学、コロンビア大学に在籍。南イリノイ大学経済学部よりPH.Dを授与する。専門は労働経済学。人的資本論を応用して日本とアメリカの女性のキャリア形成と家族形成に関する実証研究に取り組んだ。シカゴ大学経済研究所(NORC)研究員、ミシガン大学ディアボーン校で教鞭を取った後に帰国。日本労働協会(現労働政策研究・研修機構)の研究員に就任。その後亜細亜大学を経て日本女子大学教授に。2013年から2021年まで同大学現代女性キャリア研究所所長を兼任。日本でワークライフバランス社会を実現することの重要性を訴えた。2021年3月定年退職後、NHK性暴力を考える取材班とともに、2022年に実施された性暴力実態調査アンケートの質問票の作成に加わり、データの分析を行った。近著書は『「助けて」と言える社会へー性暴力と男女不平等社会』(西日本出版社、2023)『なぜ女性の管理職は少ないのか』共編著(青弓社、2019) など

アドバイザー 河原 理子(かわはら・みちこ)

写真提供:日本記者クラブ

写真提供:日本記者クラブ

ジャーナリスト(元朝日新聞記者)、東大大学院情報学環客員教授
「トラウマ取材を学ぶ日本のジャーナリストの会」代表
訳編に『トラウマを聴く前に 知っておきたい10のこと——当事者の声と取材者の実践』ジョー・ヒーリー著(岩波書店) 著書に『〈犯罪被害者〉が報道を変える』(高橋シズヱさんと共同編集、岩波書店)、『犯罪被害者 いま人権を考える』(平凡社新書)、『フランクル「夜と霧」への旅』(朝日文庫) 、『戦争と検閲 石川達三を読み直す』(岩波新書)など

アドバイザー 田村 文(たむら・あや)

1989年、共同通信社入社。大阪支社社会部、長野支局、本社社会部などを経て、97年末に文化部に異動し、文芸担当を長く務めた。さいたま支局長、文化部長、編集委員室長を経て、現在は編集局編集委員。単著に『おばけになりたい! 保健室に逃げこむ子どもたち』『いつか君に出会ってほしい本』『いつかあなたに出会ってほしい本』、共著に『少年事件—暴力の深層』、共編著書に『マスコミ・セクハラ白書』。

運営支援

SlowNews 熊田 安伸(くまだ・やすのぶ)

SlowNewsシニアコンテンツプロデューサー/NPO報道実務家フォーラム理事 1967年岐阜市生まれ、90年NHK入局。沖縄局、報道局社会部で「公金」をテーマに調査報道。新潟局、仙台局では震災報道を指揮。2006年、スクープの取材源をめぐって民事裁判で争い、最高裁が記者の取材源秘匿を認める初判断を勝ち取る。17年、NHKの公共メディア化のための「ネットワーク報道部」設立に尽力。「政治マガジン」「AIリポーターヨミ子」「NHK取材ノート」などを開発・運営。21年にSlowNewsに移籍し、調査報道をプロデュースするとともに、記者教育に尽力。これまでに21の報道機関で講師を務めた。NHKスペシャル『追跡 復興予算19兆円』でギャラクシー大賞、同『調査報告 日本道路公団』で芸術祭優秀賞。著書に『記者のためのオープンデータ活用ハンドブック』(Internet Media Awardアクション・フォー・トラスト部門賞)、『記者のための災害前線報道ハンドブック』、『日本道路公団:借金30兆円の真相』(共著)、『地方議員は必要か 3万2千人の大アンケート』(共著)

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kangaetsuzukeru@gmail.com

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